液晶モジュールのベゼル段差を吸収し、光学特性にも優れる、UV硬化型OCRを使ったボンディングをしております。
一般的なOCRの貼合には、真空貼りやオートクレーブを使用する事が多いですが、弊社の場合は大気貼りにこだわり、オートクレーブを使用しません。液晶モジュールやタッチパネルへのダメージを気になさるお客様からご好評を得ております。
液晶モジュールと、液晶表面を保護するカバーパネル・タッチパネルの間には隙間があります。
この隙間を光学弾性樹脂で埋めて貼り合せる技術の事を言います。
太陽光や高輝度な蛍光灯などの外光が液晶表面に映りこむことによって、視認性を著しく低下させます。
オプティカルボンディング加工で映り込みが抑制され、視認性が向上します。その他、結露防止、異物混入防止、耐衝撃性向上などの効果も期待できます。
① 視認性の向上
液晶ディスプレイは、液晶モジュールから発生する光が、カバーパネルと空気層を透過して表示されています。
しかし、屈折率が異なるカバーパネルと空気層を通過すると輝度が失われます。オプティカルボンディングを採用することで、光の屈折率を抑えられ、視認性が向上します。
②外光の映り込みの抑制
入射した外光(太陽光や輝度の高い蛍光灯の光など)は、液晶ディスプレイに反射して映り込みます。これはカバーパネルや空気層を屈折率の違う外光が通過する際に発生します。オプティカルボンディングを採用することにより、この反射を抑えることができます。
③ 結露の防止
カバーパネルと液晶モジュールの間に空気層がある液晶の場合、寒暖差の激しい場所で使用すると、この隙間に水蒸気が結露する可能性があります。オプティカルボンディングを採用することにより、この空気層を排除し、結露を防止することができます。
④ 異物の混入防止
カバーパネルと液晶モジュールの間に空気層があると、工場や屋外などで、外部からの異物(砂埃、粉塵、水分など)が混入しやすくなります。オプティカルボンディングを採用することで、これを防止します。
⑤耐衝撃性の向上
カバーパネルと液晶モジュールの間に空気層があると、物理的な衝撃に弱いです。空気層を樹脂で埋めることで、外からの物理的衝撃に耐えることができます。
⑥ タッチパネルの操作性の向上
タッチパネルの仕様によっては、操作時に視差誤差、表示遅れなどが発生します。
オプティカルボンディングを採用することにより、この操作性が改善し、スムーズなタッチパネルの操作性を実現させます。
オプティカルボンディングはこんなところで使われています。
魚群探知機
超音波画像診断装置
航空機コックピットディスプレイ
ヘリコプターディスプレイ
オプティカルボンディングの使用範囲は広がっていて、いろいろな場面での使用が期待できます。
ATM操作盤
EV用急速充電器
FA機器モニター
コインパーキング用操作盤
医療用超音波診断器
発券機、食券販売機
メーカー | 複数の国内外メーカーのボンディングに対応しております。 |
---|---|
サイズ | 4.3in ~ 23in wide (その他サイズはご相談ください) |
種類 | カバーガラス、強化ガラス、抵抗膜式タッチパネル、静電容量方式タッチパネル、加飾部付カバーパネル、ヒーターガラスなど |
---|---|
厚み | 1㎜~5㎜ (他の板厚でも可能です) |
カバーガラス面コーティング | 協力メーカーにて、AR、AG、AFコート、加飾印刷、ITOコーティングなど、対応できます。 |
各部署・製品のお問い合わせについてはこちら